昨日の野球部の試合はご存知の通り 1-11でコールド負けをしてしまいましたが
試合の内容には随所に春高魂が見られ、春高野球を大変楽しませて頂きました。
強豪相手にこれだけ真正面から正々堂々と戦えるのは、何をおいても春高の
教育方針、或いは校風、伝統なるものの成せる業、改めて春高の素晴らしさを
昨日の試合から教えていただきました。
現在、プロ野球が日本の野球文化を主導している事実は誰もが認める所で、
その偉業は、WBCの二連覇にとどまらず、駄目元でで臨んだ本年のWBCでさえ
ベスト4入と、日本の野球が世界のレベルあることが改めて証明されている訳です。
その野球は日本の社会の縮図で有るかのようにDATAを集め、作戦を練り、
いかに相手を把握して、相手の良いところを出させず、いかに相手の隙を突くか
という、悪く言ってしまえば、その様な野球だと思うのですか、言い方を変えれば
それが、勝つ為の野球なのであり、結果を残す野球なのではないかと
私は感じている次第では有りますが、昨日の春高の野球は、
実力の差が歴然とした相手に、その野球をセズ、あえて正々堂々とぶつかり合い
まあ、結果としましては、自滅したわけですが、果たして、その自滅が彼らに何を
残したか、これからの彼らの人生に、どのような影響を及ぼすかについて
考えると、多くの教訓を得られているのではなかろうかとさえ思っています。
私が感じた昨日の選手たちの姿勢は、積極的に勝負して、全力を出し切り
決して弱気にならない試合運びをする その心意気が随所に伝わってきまして
今までの野球の面白さとは全く違った面白さ、と言うよりも、本来の野球の
面白さ、潔さを改めて教えてもらった大変貴重な試合であったことは
間違いありません。
春高の野球は、決して満塁でも敬遠してしまう野球ではないのです。
常に全力を尽くし、自分の納得いくプレーをして、自分自身を鍛え上げる野球、
結果を恐れず、常に前向きに渾身の力を込めて相手に体当たりする野球
それを昨日の試合から見て取らせていただきました。
3バント失敗は何だといわれれば、確かに消極的なプレーでは有ったと
思いますが、本塁暴投も、三塁暴投も、一塁牽制暴投も、常に積極的に
プレーした結果で、決して逃げ腰の野球ではなかったと思います。
彼らは本当にアウトを採ろうと積極的に動いた結果に過ぎないのです。
野球を見る楽しみではなく、春高生が 野球をプレーする醍醐味を十分に
味わいながら、プレーする姿を、私は誇らしく思うと同時に、そこに武士道にも
劣らぬ春高魂を垣間見させて頂いたと思っております。
春高の野球は、現在の勝ちにこだわる、結果にこだわる高校野球とは、
まったく別の物と思いますし、それをしない春高の野球、見所は結果でなく
勝利でもなく、彼らが全力でプレーするその心意気とその姿なのでは
ないでしょうか。
がんばれ 春高野球部。
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